牧水調の朗詠

        
         若山牧水は短歌の朗詠が得意でした。
         牧水の書生をしていた大悟法利雄先生がその独特な節回し を継承して
         いました。私は大悟法先生に師事して直接牧水調の朗詠を 教わりまし
         た。牧水の長男の若山旅人先生から「君の朗詠は哀感があ って、父の
         牧水に似ている」と言われたことがあります。


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        ・ しら玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり


        ・ ふるさとの尾すずの山のかなしさよ秋もかすみのたなびきてをり


        ・ かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな


        ・ ちち母よ神にも似たるこしかたに思ひ出ありや山ざくら花


        ・ 幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく


        ・ ちんちろり男ばかりの酒の夜をあれちんちろり鳴きいづるかな


        ・ 吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ


        ・ しら鳥はかなしからずや空の青海の青にも染まずただよふ


        ・ かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ


        ・ うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花





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