若山牧水は短歌の朗詠が得意でした。
牧水の書生をしていた大悟法利雄先生がその独特な節回し
を継承して
いました。私は大悟法先生に師事して直接牧水調の朗詠を
教わりまし
た。牧水の長男の若山旅人先生から「君の朗詠は哀感があ
って、父の
牧水に似ている」と言われたことがあります。
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・ しら玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
・
ふるさとの尾すずの山のかなしさよ秋もかすみのたなびきてをり
・
かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな