ニッポン放送株買収合戦1"

05/02/09
●ライブドアが8日早朝の立会外取引でニッポン放送株を一挙に取得した際に、
必要な資金588億2500万円の全額をサンライズファイナンスからの借り入れた。
●サンライズファイナンス(東京・港 リーマンの関連会社)。
東京都庁によると、2001年に貸金業登録している。
●ライブドアはニッポン放送株の買収資金を手当てするため、
主幹事証券のリーマンに全額を割り当てる形で800億円の転換社債型新株予約権付き社債(CB)を24日に発行する。
●ライブドアは8日時点でニッポン放送株の34.99%(1147万7030株)を保有。
1月7日から2月7日にかけて市場取引で19回に分けて追加取得し、
翌8日朝の立会外取引で29.63%(約定成立回数は六回)を一挙に買い付けていた。
8日以降も買い増したとみられる。
ライブドアはフジテレビの提携申し入れを断られたため株式を買い増してニッポン放送を子会社化する考えだが、
フジ側は徹底抗戦の構えを崩さず、ライブドア株は18日に急落した。6日連続安 終値は前日比33円(9.3%)安の323円
ニッポン放送株取得に対し、政財界から批判の声が高まっていることなどが嫌気されたようだ。
短期のさや取りを狙った資金も流入、売買高は7300万株強まで膨らんだ。
フジによるニッポン放送株の株式公開買い付け(TOB)期間の3月2日に向け、神経戦が続きそうだ。
 市場はライブドアが24日に発行する転換社債型新株予約権付社債(CB)を引き受けるリーマン・ブラザーズ証券の動きに注目している。
ライブドアの株価が下がるとCBの株式転換価格も低下。リーマンの取得株数が増える仕組みになっているからだ。
17日にはリーマンが堀江貴文社長から預かったライブドア株を売却していたことも表面化。
 ライブドアは株価下落の一方、事業提携を打診したフジが拒否姿勢を崩しておらず、手詰まりのようにも見える。今後は長期戦覚悟で株を買い増し、
現在の35%超から50%超に保有比率を高めてニッポン放送を子会社化するのが基本戦略だ。
 フジがニッポン放送のTOB条件を変えたことに対し、ライブドア幹部は「買い増しが楽に進められるようになる」と歓迎する。
目標株数を50%超から25%超に引き下げたのを機に同放送株が下落。買い付け期間も延びたからだ。
 ライブドアは現在、現預金とリーマンからのつなぎ融資の残金だけで200億―300億円の投資余力があるとみられる。
ニッポン放送株がこのまま6000円台を維持すれば「追加の資金調達なしで過半数まで買える」とそろばんを弾く。

....続く